みなさん、ビートボックスを知ってますか?恥ずかしながら、僕は知りませんでした。今回は、Beatbox Lab.のZU-nAさんからの直接ご依頼いただいたキャラクターデザインの紹介です。最初はこんなご相談からでした。
当スクールは日本初のヒューマンビートボックス専門スクールとして2015年に設立いたしました。今回はキッズクラスの訴求とブランディングを目的に、キャラクター制作をご依頼いたしました。Takebon様がお子様をお持ちでいらっしゃるということが、こちらとしては非常に好感を持たせて頂き、ぜひみんなに愛されるスクールキャラクターづくりをお願いできればと考えております。
by ZU-nA
ちょうど子供向けブランドを立ち上げをしようとしていた矢先だったので、ZU-nAさんの想いに共感して、是非一緒に共創しましょう!と意気投合しました。こんな活動をされている人がいることを知って、すごく嬉しくなりました。キッズ大好き!というキャッチフレーズで情報発信してよかったです。なんでも自分のやりたいことを発信するとそこから輪が広がるということが実感できた瞬間でした。生徒さんがビートボックスをしている動画がこちら。めっちゃすごい!!
このような想いを受けて、僕自身の想いとも重なり、キャラクターを起こしていきました。子供達に愛されるキャラクターってどんなだろう?というところからラフスケッチを描いていきました。
ネコ2タイプ描いて見て、うちの子供に相談すると、上の絵は「キツネでしょ?」と言われ狙い通りにならず、撃沈でした。描いているとわからなくなることもあるので、当事者に客観的に見てもらった意見を尊重します。そして描いてくれた猫がこちら!!
色彩が可愛いですよね。マイクと、音符と、リボンと。雰囲気出てる!!
最近家でキャラクター描いたりしていると、乗っかってくれるようになりました。子供達との共創が一番楽しいひとときでもあります。
さてさて、ZU-nAさんに先ほどのラフスケッチを提出しました!
ラフ案ありがとうございます。4,5,10,11あたりが好みのラインではありました。明るさと可愛さを感じるデザインをありがとうございます。
とのご回答をいただき、少し安心。方向性は間違っていなかったみたいです。
選定していただいた案をブラッシュアップしていきました。ただビートボックスのスタイルがわからないまま描いているところもあったので、ZU-nAさんへ確認。
ビートボックスのスタイル
ビートボックスはマイクを持っていることが大前提だと思いますが、それ以外でビートボックスのスタイルを表すポーズや、しぐさなどが、もしあればお伺いしたいです。ちょっとまだイメージがつかみづらく、どの案も歌を歌っているように見えてしまっているので、何か良い方法があればと思い質問させていただきました。
by Takebon
ビートボックスのポーズですが、大きく2点ありまして
①マイクのヘッドを片手で持つ(胴を持つのではなく、頭の丸いところを持ちます
②もう片方の手は前に出したりします
参考になるかちょっとわかりかねますが、いちお参考画像を添付させて頂きます。
by ZU-nA
早速ご回答いただき、なるほど!マイクはヘッド部分を持つんですね。前に出る手がポイントとのことでした。
このように、細部を詰めていく段階が超重要。ヒアリングしながらキャラ起こしをしていきます。
全体的には印象がよく、ビートボックスらしさが出てきましたが、一点懸念が挙がりました。
手が一本立っているのが、保護者様から見ると中指が立っているように一瞬見えてしまうかなと懸念しております。(もちろん隣に短い指があるのでよく見ればわかるのですが)左手を試しに斜め右下に広げてみてもらえますか?
あ、確かに!これはいけないということで修正。
色味に関しては、ビートボックスのロゴや、ホームページや冊子なで使われているイメージカラーに寄せて行くほうが、統一感が出て良い気がしいたら、ZU-nAさんからこんなスケッチが!!!
全体的にもう少しポップさを表現できたら嬉しいなと考えており、未熟ではありますが自分なりにカラーリングを模索しておりましたので添付致します。
・全体的に淡色で構成したいです。
・影はグレーではなく、その場所で使っている色と同系で濃色を用いたら暗くなりすぎないかなと考えておりました。
・ポイントで頰にチーク的なピンク、ネクタイにもピンクを入れたいです。
※変なラインが入ってしまっているのは気にしないでください。
これ以上はプロではないため限界でして、、、、大変恐縮ではございますが、具現化をぜひお願いしたく存じます。
もう少しでこの子がビートボックスしそうな感じで楽しみです!
実際にスケッチツールを使って着彩していただけました。これこそ共創だ!!と感動しました。想いをイメージ化するのはデザイナーではないんです。当事者自身が主役になって、具現化していくんです。デザイナーが提示したイメージを元に検証作業を繰り返す。あーでもない、こーでもない。この作業の繰り返しによって、リアルで想いが詰まったキャラクターに息が吹き込まれました!!
下絵完成です!ここで、僕自身の作業時間と、力量のせいで一案に絞っていただくことに。大変恐縮です。うさぎさんも可愛かったのですが、最終的には猫さんで行くことに決定しました。
下絵をレイヤー最下層に配置して、薄めにして、その上からラインをトレースしていきます。この作業は時間がかかりますが、ラフスケッチを元にトレースする作業なので、機械的な作業です。
ですが、ラフスケッチでバランスが取れた綺麗なラインがとれていないと、線画作成で迷ってしまい、余計に時間がかかってしまいます。そのため、僕の場合は手描きのスケッチでなるべく完成形がイメージできるスケッチを描くことを重要視しています。一発で線画から描く方も見えますが、僕のスタイルではありません。手描きでお客様に気に入っていただけるまで描ききります。
最終仕上がりました!!
ちょっと味付けが欲しいので、サークル背景とロゴも入れたマークも作成してみました。
■Beatbox Lab.様の詳細
日本初のビートボックス専門レッスン教室
Beatbox Lab.(Since 2015)
HP:http://www.beatboxlab.com
Facebook:https://www.facebook.com/beatboxlab
Twitter:https://twitter.com/Beatbox_Lesson
Instagram:https://www.instagram.com/beatboxlab
コメントをお書きください